ゆぶちゃんノート

yubne.38°cの歌詞ノートです

ビー玉

汗を拭って 擦れた柔い肌
夏は竦(すく)んで
いい思い出が正直無いな

企む猫の目
細くて白い指
つけた首輪はまだ外せていないのかい

「もう時効」
言おうと思った日の晩に
あなたがいなくなったこと
私はまだ引き摺ってるようだ

確かにあの日あの時
ラムネに入ったビー玉を
外したのは 私だったな

微かに香る夏の雲と思い出を叫んだら
残るのはただ 青の透明か

なんでかって聞かれた 午前の夜
午後の昼下がり 答えは出ない

前もって作った秘伝の書
お陀仏になる

何かに勝る為に無理やり作った偽善では
救えないことなどは分かっていたけれど

パッとして消えちゃうような
香りが漂うその前で
出来ることは何もしないことだったんだ


確かにあの日あの時
ラムネに入ったビー玉を
外したのは 私だったな

後悔残る夏の短すぎる様なお話は
不可逆の様 風の前の塵におなじ

残るのはただ青の透明だ